yotaって誰?

「若い職人が育たない」理由を製造業15年以上の経験から伝えよう。

こんにちはyota (@yota_28351)です!

「若い職人が育たない」「すぐ退職してしまう」という悩みを抱えている企業が多いことかと思います。

僕は中卒から肉体労働をやっていて、製造業(金属加工)を始めてからは、今年で15年目になるので、一応はいっぱしの職人です。

で、この15年の間に、若い職人を育てようとしても、「採用しては退職されてしまう」というスパイラルを何度も見てきました。

よく、若者が退職すると、「根性ないな」「最近の若いやつらは」とか言われたりしますが、彼らにもちゃんとした理由があるんですよ!

もちろん、僕も同じような思いをしながら働き続けてきました。

ただ僕が続けられている理由は、「生活が掛かっている」だけであって、別に稼ぐ必要がないのであれば、彼らと同じように職人なんか辞めてしまっていたかもしれません。

この記事では、「若い職人を育てたいけど、すぐ退職されてしまう」というような、企業の経営者や、教育担当の人の何か参考になればと、今まで実際に経験してきたことや、見てきた若者の退職理由を紹介します。

教え方が雑

一番多い退職理由がこれ。

昔の職人に多いのが、「見て覚えろ」ってやつです。

団塊世代の人にはこういう人本当に多いですよね。

僕も実際に、金属加工を始めた頃には3ヶ月放置されたことありますし。

理由は、「若いのはすぐ辞めるから」とのことで。

僕が思うには何も言わずに、「仕事は見て覚えろ」と、暗黙の了解みたいな考えの職人が多いのがダメなんです。

そうなってくると、「仕事教えてもらえないし、自分は必要とされていない」となってしまい、辞めてしまう人がいるのです。

今の時代、「続く」か「続かない」の根性試しは必要ありません。

戦後、一斉に立ち上がって日本を盛り上げた職人達の考えは、今の世代には受け入れがたいのです。(いつの時代も、旧世代と新世代の考えの違いはあるので仕方ない)

だって、普通に考えてみて、見て覚えさせるより、指導した方が効率よく育てられるじゃないですか。

それに、「見て覚えろ」って指導方法は、性格によって成長度合いの差が激しいです。

積極的に動ける人はいいかもしれませんが、引っ込み思案の人だとある程度は指導してあげないと、仕事を覚えられなかったりするんですよね。

放置タイプの職場で、どうしたらいいか分からずに、オドオドしてる新人さん必ずいますから。

若い職人を育てたいのであれば、「見て覚えろ」じゃなく、ある程度は教えてあげた方がいいのではないでしょうか。

どうしても、「見て覚えろ」の指導がしたいのなら、理由を説明すべきです。

理由も言わずに放置だと、孤独感がハンパなく、すぐ辞めてしまいますよ!

初日とか一週間で辞める人なんていくらでもいるんですから!

職人気質が強い

僕も未だに感じていますが、昔の職人ってインパクト強くないですか?

本人達は、「職人気質」だと言ったりしていますが、悪い言い方をすればチンピラにしか見えませんw

べらんめぇ口調とか本当多いですし。

「てめぇ」「なんでぇ、コノヤロー」「こんちくしょめぇ!」など、聞き慣れていない人からすると、怖く感じるんですよね。

べらんめぇ口調だけならまだしも、何かと気にいらないことがあると、すぐ怒鳴ったりもあります。

若い子が、怒鳴られた次の日に来ないとか定番ですよね。

失敗したら怒鳴るとか、大人が取る行動ではないです。

そもそも、自分の感情をコントロールできない人に指導を頼むのも問題ありかと。

普通に仕事ができる若者が、怒鳴られることによって、退職したら企業にとっては損失でしかありません。

年配の職人でも、人当たりの良い人だっているので、指導者の人選は慎重にするべきなのではないでしょうか。

年齢が離れ過ぎている

若い世代にとって、職場に気兼ねなく話せるような同年代は必要です。

もうね、これは僕も昔は悩みましたよ。

とにかく職人の世界って、若い人が少ないんですよ!

昔は職業選択が今より少なかったので、職場に同年代がいたりしたようですが、最近では若い世代がほとんどいません。

僕が19歳で金属加工を始めた時は、一番近い人でも20以上離れていたし、師匠は50も離れていました(笑)

年齢が離れていると、とにかく話題が合わないんですよね。

こういうことを理由に、「この職場には、話が合う人がいない」「つまらない」と辞めてしまう若者もいるのです。

なので、若い人を雇うなら孤立しないように、配慮してあげるといいと思います。

年功序列

古い体質の企業だと年功序列が残っていたいりしますよね。

それが、仕事のデキる若者にとっては弊害になったりするのです。

例えば、どんどんステップアップをしていこうと、向上心を持っているのに、「難しい仕事はベテランがやる」と、チャレンジすらさせてもらえません。

能力は十分あるのに、先輩が新しいことをやらせてあげないので、成長が止まってしまいます。

こうなってくると、成長意欲の高い若者は、「もっといろいろ挑戦させてもらえる、職場に転職しよう」と、去ってしまうでしょう。

企業全体では上手く機能していたとしても、若者の成長を考えると弊害になってしまうことだってあるのです。

3K(きつい、汚い、危険)

職人の世界って3K労働の可能性が高いですよね。

これを理由に退職する若者達は、「面接での説明と内容が違う」と言って去っていきます。

当然、面接時に3Kな部分の説明をしていますが、かなり曖昧に濁して説明をしていたりするんですよね。

僕もこれは経験がありまして、素手で扱わなければいけない液体があって、入社して3年くらいしてから、発ガン性物質が含まれているのを知らされました。

普通に面接で説明されていたら入社はしてなかったです!

本気で若い職人を育てたいので、あれば包み隠さず全てを伝えるべきでしょう。

全てを伝えた上で、入社してくれる若者がいたら、それだけやる気があるので育てがいありますよね!

給料が上がらない

今の時代、給料が上がらないなんてことはよくあります。

しかし、若者が入社してから全く昇給がないとなると、あまりにも酷なのではないでしょうか。

当然に、一度も給料が上がらなければ、若さを武器に転職をしてしまいますよ!

これから結婚をするかもしれないし、趣味や遊びにもお金が必要。

そういう状況で、「昇給なし」の企業では、働き続ける気にはなりませんよね?

経営状況もあると思いますが、入社後の数年間は気持ちだけでも、昇給させてあげた方がいいのではないでしょうか。

やっぱね、昇給は労働意欲を駆り立ててくれるんですよ!

先輩職人の嫌がらせ

大人の世界でも陰湿ないじめのような嫌がらせがあります。

職人だけとは限りませんが、僕も実際にパワハラのようなことを目の当たりにしたこがあります。

以前、働いていた職場では入社順に先輩後輩が完全に決まっていて、一番新人は、従業員全員のお昼ご飯をコンビニに書いに行かなくてはいけませんでした。

従業員は5人位でしたが、雑誌やお菓子など、お昼ご飯以外のものも頼む人がいるので、一人で買いにいくには大変で仕方ありません。(僕は経験してませんが、何往復もした人がいるようです。どんだけ買ったんですかね?)

ちなみに、「何で新人に買いにいかせるんですか?」と社長に訪ねたところ、「うちは昔から新人が買い出しにいく」って決まってるからと。

僕はこれが何だかパシリのように感じたので、試用期間中に転職先を見つけてすぐにやめました。

こんな感じで、先輩の理不尽な要求に納得いかずに退職する若者もいるのです。

若者がよく辞めるけど、「退職理由がよくわからない」ってのが多い会社の経営者は、従業員の間で何か不穏な動きがないか探った方がいいかもしれません。

でも、理不尽なことを若者にする人は、バレないように上手くやるんですよねー。

出る杭が打たれる

器用で仕事をどんどん覚える若者もいます。

仕事をどんどん覚えてくれる若者は、企業にとったら将来有望で楽しみですよね。

しかし、そんな有望な若者を嫌がる人達もいるのです。

それが、仕事がデキない先輩達。

どんどん仕事を覚えていく若者に恐れ、「いつか自分の仕事まで奪われるんじゃないか?」という心理になり、敵視するようになっていくのです。

こうなってくると、わざわざ失敗するように仕向けたり邪魔のようなことばかりで、若者を潰しにかかります。

同僚や上司が気づかない限り、若者が退職するまで続くのです。

これには僕も経験があって、先輩が部下になった時は普段ならありえないようなミスをして、「上司なんだから対処しろ」というようなことが、しばらく続きました。

従業員間での若者潰しは現実にあるのです。

職場でただ一人「中卒」だった僕がリーダーに就任するまでの思考と行動

同族会社にありがちな体質

僕は今まで製造業を三社経験していますが、同族会社ならではの経営も見てきました。

それは、どんなに出世しようと頑張っても、「一族」でないので役員にはなれないということ。

まぁ、個人的には出世しなくても、収入さえ上がれば問題ありません。

しかし、「頑張っても出世できないのはヤリガイがない」と、有能な若者が転職してしまったのを生で見ました。

上司には別の理由を言って退職したようですが、仲間うちには、「同族経営は一族しか出世できないよな」と不満を漏らしていました。

これは、難しい問題ですよね。

さすがに、「跡継ぎがいない」とか特別な理由がない限り、一族に継がせるだろうし、身内で守ってきた会社を、他人に譲る気にもならないでしょう。

まぁ、同族経営に不満を持っていても、実際問題何もできませんし。

同族じゃないと役職を与えられないのなら、給料で待遇するなどして若者の退職をくい止めるしかありませんね。

備品は全て実費

「会社で使う備品は全て実費!」、最近多いんじゃないですか?

職場で使う、軍手とか安全靴とか消耗品から何まで、「実費で揃えて下さい」っていう企業が増えてきているようです。

確かに会社負担だと、際限なく使用する人が出てきます。

しかし、比較的に収入の低い若者には、この負担が厳しいんですよ!

こういったことを理由に、「お金がもたない」と、退職をしてしまうのです。

何とか若者の退職を防ぐには、備品を負担してもらう変わりに、何か別の待遇を考えてあげる必要がありますよね。

例えば、「三ヶ月に一回有給を使える」とか!

できる範囲で誠意を見せれば、良いイメージがついて退職を防げるのではないでしょうか。

全く期待されていない

若者だって、やる気をもって入社してきます。

しかし、「若いやつはやる気がない」「すぐ辞める」のように、完全に決めつけて、相手にもしないような年配の職人って、悲しいけどいるんですよね。

全く期待しないのは本人の勝手ですが、若者に直接言ったらダメでしょ!

僕も金属加工を始めた頃(当時19歳)言われた経験がありますし、一緒に入社した35歳の人は、「期待してないから、いつでも辞めたきゃどうぞ」と、言われた一ヶ月後には退職しました。

まぁ、僕の場合負けず嫌いなので、「そう言う、お前がさっさと定年退職しろ!」なんて失礼なことを考えながら、ムキになって働いていたので7年近く続けることができました。(お世話になりましたが、リーマショックで仕事がなくなり、収入が減ったので退職。)

若者には、「期待してるよ」くらいは声をかけてあげても良いのではないでしょうか。

「期待してないから」「いつでも辞めていいよ」は、誰でもやる気がなくなって当然です。

最後にまとめ

今回紹介した以外にも、伝えたいことがたくさんあります。

しかし、それを全部書いてしまうと、とてつもなく長くなってしまうので、代表的なものを自分の中で選んでみました。

他にも、「え? そんな理由で退職するの?」と、思うようなこととか、「ウソでしょ!」と思うような、同じ環境で働いてきたからこそ見れたものがたくさんあります。

なので、僕には若者が職人の職場を辞める理由が、何となくでも分かるのです。

これは、僕が中卒から肉体労働者として、いろいろな職人と関わってきたからこそだと思います。

「若い職人が育たない」「若者が退職してしまう」のような悩みがある企業がありましたら、ご相談下さい。

社内で改革をしようとしても、上司の圧力などがあり、従業員同士では問題が分かっていても、表に出てこない場合もあるはずです。

僕の経験が少しでも役に立つことができたら嬉しく思います。

おわり。